スマートフォンの位置情報は、GPSや携帯電話基地局のデータと並んで、Wi-Fiの接続情報からも推定されることがあります。端末が周囲のWi-Fiをスキャンした情報が位置の特定に利用されるケースがあり、Googleのポリシー資料でも、Wi-FiはGPS・携帯基地局と並ぶ「正確な位置情報の識別・推定に使われるデータ源」として扱われています。つまり、Wi-Fiは通信手段であると同時に、位置情報の推定に関わるデータ源でもあるのです。位置情報を扱うサービスやアプリでは、こうしたデータが利用されることがあります。
位置情報を扱う事業者に求められるルール
Wi-Fi由来を含む正確な位置情報を収集・処理・開示する事業者には、(1)利用目的の開示、(2)事前の明示的同意(オプトイン)、(3)暗号化による送信、(4)プライバシーポリシーでの開示、という4つの要件が求められます。また、CookieやIPアドレスなどを使ったデータの収集・共有・利用についても、プライバシーポリシーでの明確な開示が必要です。このルールを知っておくと、アプリの許可画面で何を確認すればよいかの目安になります。
自分でできる設定の基本と限界
まずは、以下の3点から確認しましょう。
- アプリごとの位置情報権限を見直す(使用中のみ許可・毎回確認・許可しない)
- OSの位置情報設定やWi-Fiスキャン関連の項目を確認する
- 機種やOSでメニュー名は異なるため、公式サポートの案内に沿って確認する
設定アプリ内の位置情報やプライバシーに関する項目から、アプリごとの許可状況を確認できます。項目名や手順はOSやバージョンによって異なるため、見つからない場合は端末の取扱説明書や公式サポートの情報を確認しましょう。不要なアプリは、必要なときだけ許可に戻すのがおすすめです。
ただし、これらの設定で完全に位置情報を遮断できる保証はありません。環境や利用方法、アプリの仕様によって結果は異なり、設定項目や関連する規制も変更される可能性があります。本記事は特定のOS・機種での動作を保証するものではありません。不安が残る場合は、端末の公式サポートや事業者の窓口で最新情報を確認し、必要に応じて専門家に相談しましょう。